内臓脂肪を減らすには?

内臓脂肪を減らすことは生活習慣病(糖尿病、高脂血症、高血圧など)の予防にも関係するため非常に重要なことです。では、内臓脂肪を減らすために効果的な方法や注意点は何なのでしょうか。

内臓脂肪は皮下脂肪と違い、運動をすることで燃焼させやすい脂肪です。食事で過剰にカロリーを摂取した場合はまず内臓脂肪が速やかに増加します。しかし増加するのが優先的ならば燃焼するのも優先的だという特徴があります。

食事制限をした時に主に減らせるのは皮下脂肪の方で(もちろん内臓脂肪も一定量減りますが)、逆に運動をした時に燃焼しやすいのが内臓脂肪の方です。その理由は内臓脂肪と筋肉の間にはエネルギーを交換するしくみがあるからです。

運動をすることで筋肉を使うと主に内臓脂肪からエネルギーが供給されます。このようなしくみがあるからこそ、内臓脂肪を燃焼させるには運動が効果的だというわけです。

内臓脂肪の蓄積には脂肪の多い食事も大いに関係しています。この理由としてはカロリー摂取における三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂肪)の摂取割合が食欲抑制のしくみに影響を与えるからです。

例えばご飯など炭水化物を摂取した場合を考えてみましょう。この場合は血糖値が上昇することで食欲が満たされるように働きます。ゆえに、炭水化物は摂取したカロリーに比例して食欲が満たされるエネルギー源と言えるでしょう。

しかし天ぷらや肉の脂身など脂肪によってカロリーを摂取した場合、血糖値はほとんど上昇しません。食欲が満たされるしくみは血糖値の上昇にあるので、脂肪でいくらカロリーを過剰に摂取してもなかなか食欲が満たされたと感じられないのです。

よって、脂肪の多い食事を続けていくと食べ過ぎにより肥満になりやすいです。もちろん肥満になりやすいということは内臓脂肪も蓄積されやすいということです。

カロリーの摂取量に対する正常な食欲を取り戻すために、脂肪によってカロリーを摂取する割合を減らしていき、その代わりに炭水化物やたんぱく質によってカロリーを摂取する割合を増やしていくとよいでしょう。