粥の100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・全粥の玄米…70kcal
・全粥の半つき米…71kcal
・全粥の七分つき米…71kcal
・全粥の精白米…71kcal


・五分粥の玄米…35kcal
・五分粥の半つき米…35kcal
・五分粥の七分つき米…35kcal
・五分粥の精白米…36kcal



多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


全粥の玄米

マンガン…0.44mg(11.7%)


全粥の半つき米

なし


全粥の七分つき米

なし


全粥の精白米

モリブデン…13μg(52.0%)



玄米、半つき米、七分つき米、精白米ともに全粥に多く含まれるビタミンは特にありませんが、玄米の全粥は他に比べてビタミンの含有量が多めです。

玄米の全粥100g当たりにはビタミンB1が0.07mg(所要量の5.7%)、ナイアシンが1.2mg(所要量の9.2%)、ビタミンB6が0.09mg(所要量の7.2%)、パントテン酸が0.28mg(所要量の5.4%)含まれています。

これらのビタミンは半つき米で約半分に、七分つき米では約半分(ビタミンB1、パントテン酸)~4分の1(ナイアシン)~9分の1(ビタミンB6)に、精白米では約半分(パントテン酸)~7分の1(ビタミンB1)~10分の1程度(ナイアシン、ビタミンB6)に減ります。

五分粥のビタミン含有量は全粥の約半分です。

全粥に比較的多いミネラルはマンガンです。

全粥の100g当たりのマンガンの含有量(所要量に対する割合)

・全粥の玄米…0.44mg(11.7%)
・全粥の半つき米…0.26mg(6.9%)
・全粥の七分つき米…0.19mg(5.1%)
・全粥の精白米…0.15mg(4.0%)

他に比較的多めに含まれているミネラルはマグネシウムと銅です。

玄米の全粥に含まれているマグネシウム(21mgで所要量の6.6%)の含有量に関して、半つき米(9mgで所要量の2.8%)、七分つき米(6mgで所要量の1.9%)、精白米(3mgで所要量の0.9%)の順に少なくなります。

また、玄米の全粥に含まれている銅(0.05mgで所要量の6.3%)の含有量に関しては、精白してもほとんど失われないようです。

五分粥のミネラル含有量は全粥の約半分です。


全粥の栄養のほとんどは炭水化物ですが、玄米の全粥については食物繊維もある程度含まれています。五分粥の食物繊維の含有量は全粥の約半分です。

全粥の100g当たりの食物繊維の含有量(所要量に対する割合)

全粥の玄米…0.6g(3.3%)
全粥の半つき米…0.3g(1.7%)
全粥の七分つき米…0.2g(1.1%)
全粥の精白米…0.1g(0.6%)


半つき米と七分つき米は玄米からぬか層を取り除いた割合を示し、胚芽精米はぬか層を取り除いて胚芽だけを残した米のことです。詳しくは「ご飯のカロリーと栄養」参照。


粥を食事制限に活用すればダイエットに効果的です。食事制限を成功させるには食欲をうまく抑えるという観点が必要ですが、粥を活用することも食欲を抑える効果的な方法の1つになります。粥のダイエット効果を以下に解説します。

食欲が満たされるのは食事を行ってカロリーを摂取した時ですが(カロリーを摂取して血糖値が上がることで食欲が抑制される)、胃を物理的に拡張させることでも食欲は減少します。

そのため、食事前にコップ1、2杯の水を飲んでおくことでも食欲は抑制され、食事の時の食べ過ぎを予防することができます。

粥はご飯と水が一緒になった食品ですので、ご飯を食べるよりも胃はさらに拡張することになります。この物理的な胃の拡張が食欲を科学的に抑え、食べ過ぎを防ぐというダイエット効果を生むのです。