赤飯

赤飯の100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・赤飯…189kcal



赤飯に多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


赤飯には目立って多く含まれるビタミンはありません。赤飯100g当たりのビタミン含有量は1日必要摂取量から考えるとどれも微量です。

赤飯はもち米と小豆(またはささげ)を混ぜて炊いた(蒸した)ものなので、普通のご飯(精白米を炊いたもの)と比べるとビタミンB1が2.5倍(100g当たり0.05mg)、ビタミンB2が2倍(100g当たり0.02mg)、葉酸が3倍(100g当たり9mg)です。

しかし1日に必要なビタミン摂取量には程遠いため、おかずでビタミンを補う必要があります。

モリブデン…43μg(172.0%)
銅…0.13mg(16.3%)
マンガン…0.38mg(10.1%)

赤飯には特別多く含まれるミネラルは見当たりませんが(ミネラルの1日必要摂取量から考えた場合)、普通のご飯(精白米を炊いたもの)と比べるとミネラルは豊富だといえそうです。

普通のご飯より多いミネラルとして、カリウムが2.7倍(100g当たり79mg)、カルシウムが2倍(100g当たり7mg)、マグネシウムが2倍(100g当たり14mg)、鉄分が4倍(100g当たり0.4mg)、銅が13倍(100g当たり0.13mg)といったところです。



赤飯のたんぱく質の含有量は100g当たり3.9gで、ご飯(精白米)のたんぱく質の含有量(100g当たり2.5g)と比べると多めです。

また、食物繊維の含有量も普通のご飯より赤飯の方が多いです(100g当たり1.7g)。一度に赤飯を200g食べるとすれば、補える食物繊維の量は3.4gとなります。

食物繊維の1日必要摂取量20g(男女平均)から考えても、不足した分を補うには優れた含有量だといえます。これは赤飯をダイエット食品として見た場合の最大の特徴だといえそうです。


赤飯の由来は、古代に食べられていた赤米(赤い色のお米)を神に供える風習です。江戸時代の頃より赤米に代わってより食味のよい普通の白い米が食べられ始めたため赤米が入手困難になり、赤米の代わりに白い米に小豆などで色をつけた赤飯がお供え物になったと考えられています。

このような神に捧げるお供え物としての歴史が、赤飯をハレの日の食事として用いる由来になっていると思われます。